相手の名前を呼んでいますか?
あなたは、名前を呼んでもらって嬉しかったことはありませんか?
普段意識していないかもしれませんが、これは誰にでもあることなのです。
恋愛においても、相手を名前で呼ぶカップルは、そうでないカップルよりも関係が良好であったり長く続く傾向があることは心理学においても実証されています。
(夫婦間だと、特に顕著らしいです。既婚の方は気を付けてくださいね)
具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
- 密かに好意を持っている男性(女性)から名前を呼んでもらった
- 数十年ぶりの同窓会で「○○君ひさしぶり」と名前を呼んでくれた
- 会社の偉い人から「君が○○くんか。名前は聞いてるよ」と言われた
- 予約していたお店に行ったら「○○様ですね。お待ちしておりました」と言われた
よくある話ですが、人は「○○さん」と名前を読んでもらうと安心させられるものです。
「僕(私)の名前なんて知らないだろうな、忘れてるだろうな」と思っている相手から名前を呼ばれると、ビックリすると同時に嬉しくなったりすることもあります。
ちょっと話は逸れますが、心理学で「カクテルパーティー効果」という用語があります。
〜カクテルパーティー効果〜
パーティーなどの賑やかな場所においても、誰かが自分の興味のあることを話していると、自然と耳に入ってくること。
賑やかな居酒屋で、隣の席の人が話している話題がフッと耳に入ってきたことが、皆さんも一度はあるはずです。
特に自分の名前が呼ばれた時は、必ず耳に入ると思います。
それだけ、人は自分の名前を呼ばれることに敏感であるのです。
Sponsored Link
意識して名前を呼ぶ回数を増やす
商談や打ち合わせ、社内の依頼ごとなので相手とお話しするケースは多々あります。
ここで、「意識して名前を呼ぶ回数を増やす」の例を挙げていきます。
電話の対応
あなたから電話をかけた時、「○○さんですか?こんにちは。今お時間大丈夫ですか?」といった会話になると思います。
しかし、あなたが電話を受けた時、「お電話変わりました。△△です。お世話になります」といった対応をしていませんか?
ここは「○○さんこんにちは。お世話になります」と、相手の名前を入れて応答してください。
あなたから電話をかけた時、このように名前を読んでもらったら「名前を覚えてくれている」「好感を持たれてるのかな」といった気持ちになるはずです。
特に、まだ1〜2回しか顔を合わせたことがない相手だと、「私のことを覚えてくれている」といった安心感を与えることができるのです。
あとは、その後の会話の中で何度か名前を呼ぶことを意識して見てください。
× 「先日ご依頼いただいた件ですが」
〇 「先日○○さんからご依頼いただいた件ですが」
スポンサードリンク
内勤の方への対応
営業職である以上、間接部門(経理や総務、人事など)の方からバックアップを貰わないと、スムーズに仕事は進みませんね。
これも上の例と同じです。
例えば、経費の出金を内勤女性に依頼するとき。
机の前まで伝票を持って行って、「あの〜、出金お願いします」といった対応ではいけません。
「○○さん、出金お願いします」と必ず名前を入れてください。
特に女性は、「名前を呼んでもらえると嬉しい」という傾向が強いようです。
私もウチの会社の部下から「社長」と言われるよりも「○○社長」と言われた方が、やはり嬉しいものです。
名前を読んだ回数を数えてみる
会話や商談の中で、何回相手の名前を呼んでいますか?
手短な依頼ごとであれば、一度も名前を呼ばないこともあるのではないでしょうか。
(「これお願いします」だけで終わってしまう会話など)
どんなに短い会話でも、1回は相手の名前を入れてみてください。
長い時間の話になるのであれば、5分に1回、10分に1回など、意識してみると相手からの印象がグッとあがりますよ。
簡単ですが、意識してやっている人は少ないのですね。
これも、続けることが大事ですね。
鉄鋼王カーネギーの逸話
余談ですが、アメリカの鉄鋼王のカーネギーは、社内の部下だけでなく、下請けの社員の名前も憶えて名前で呼んでいたそうです。
「自分を知ってくれている」という嬉しさが伝わることを知っていたのでしょうね。
そんな配慮もあって、カーネギーの在任中、彼への忠誠心が高く、ストライキは一度も無かったそうです。
会話の中のほんの一言。大事なんですよ。