起業に必要なこと
起業3年後の倒産率90%
独立前に色々とネットで調べると、やはりネガティブな記事もたくさん目に入ります。
もちろん目を背けてはいけない現実ですが、「どんな理由で倒産するのか?」を考えないといけません。
逆に言えば、「ここを注意すれば倒産しない」と考えることにしました。
一番多いのは「売上不振」
お金が入って来ないと倒産するのは当たり前ですね。
二番目は「過小資本」
最初は売上が少ないのは当たり前ですが、それに対して支払いが必要なお金が多い。
つまり、手持ち資金のショートです。
その他にも「放漫経営」や「過剰在庫」「連鎖倒産」などがありますが、圧倒的に多いのは「売上不振」と「過小資本」です。
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倒産しない方法
開業当初から売り上げがじゃんじゃん入るような状況は、まずありません。
独立してすぐは、例外なくどこも「売上不振」の状況のはずです。
これを回避するには「出ていくお金を少なくする」しかありません。
単純な発想ですが、資金が少なく、新しい技術やアイディアで勝負できない以上は、私にはそれしかなかったのです。
ちなみに開業時の資金は400万円。
自己資金の200万円と、政策金融公庫から借りた200万円です。
会社を作る方法と税金などの勉強
一般的に、独立した人は「個人事業主」か株式会社などの「法人」にするかどちらかになりますが、利益の少ないうちは税金の面を考えれば個人事業主の方がメリットが大きいようです。
しかし私の場合は、「株式会社」という社会的信用が必要な業態(不動産関連業)であったため、個人事業主として起業して3か月間の準備期間を経て、すぐに法人登記をしました。
まだ税理士を雇う余裕もなかったため本をたくさん読んで勉強しましたが、会社員時代は本当に税金のことを知らなかったと反省しました。
退職に必要な貯金はいくら必要かのページでも触れましたが、会社を辞めても支払わないといけない税金や保険が多くあります。
ここをスルーしてしまうと、退職してから予想外の出費に頭を痛めることになります。
ちなみに、会社の設立に必要なお金は約25万円です。
ほとんどが司法書士が代理でやってくれますので、非常に簡単です。
これさえ支払えば「代表取締役」を名乗れます。
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なぜ不動産業を選んだか
私が不動産業を選んだ理由は、少しの経験があったこと以外に、「資本が少なく始められる」からです。
独立開業で一番多い業態は「飲食業」とのことですが、店舗の改装や調理・冷蔵設備、毎日の食材費などで初期投資が最低でも数百万円必要です。
ローンを組めば初期投資は少なく済みますが、毎月の支払いは必ず発生します。
このような理由で、開業して数年で倒産するのは飲食業が圧倒的に多いようです。
不動産業は、自分で土地や建物を買って転売するには資金が必要ですが、「仲介」という形態であれば初期投資は事務所費用くらいです。
家や事務所を借りたいお客様に物件を紹介して、成約すれば紹介料が貰えますが、成約しなくても出ていくお金はゼロです。
他にもコンビニなどのフランチャイズに加盟する選択肢もありましたが、「自分で経営する」という観点で見ると私には合いませんでした。
起業時の最低固定費
入ってくるお金が少ないので、倒産予防としては「出ていくお金を減らす」ことが大前提です。
そのためには小さいことですが、スマホを辞めてガラケーに出戻りました。
これで毎月1万円→3千円に、7千円の節約です。
?初期投資?
法人設立登記 25万円
事務所費用一式 60万円(机やコピー機、電話機など)
保証金 30万円
合計約120万円
?起業時の毎月の固定費?
事務所家賃 10万円(通信費、空調費含む)
給与 10万円(税金含む)
営業費 2万円(交通費、駐車場代など)
借入金返済 6万円(金融公庫)
合計約30万円
材料や商品の仕入金額がゼロで済む業態なので、会社の売上が毎月30万円あれば、とりあえず倒産は免れます。
そして、事実倒産せずに会社は存続できました。
今は私の給与も増え、従業員を雇えるようになりましたが、これが設備投資が必要な飲食業や、仕入が必要な物販であれば最低の固定費がグッと上がります。
【起業が上手くいく条件】
資本ゼロあるいは小資本で始められる商売
利益率の高い商売
在庫を持たない商売
定期的に一定額の収入が入ってくる商売
ホリエモンが提唱する『起業する時の条件』だそうですが、私個人的にも同じように考えます。
私自身はホリエモンさん信者な訳ではありませんが、実際に独立してみると確かに納得できる内容です。
私が独立前から始めたネット広告(アフィリエイト広告)が、まさにその条件に当てはまりますが、現在も作業はほぼゼロに近いですが、毎月5万円以上の安定収入をもたらしてくれています。
『会社を辞めたい』『でも何の商売を始めればよいのか』という方には一つの大きな指標となると思います。